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[インタビュー] Solr 基礎,応用1トレーニング受講者伊藤忠テクノソリューションズ金子様

Solr基礎,応用1の2日間トレーニングコースを受講されました、伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(CTC) クラウド・セキュリティ事業推進本部クラウドイノベーションセンタークラウド技術開発第2課の金子雄大さんに受講後のインタビューに応じていただきました。

ロンウイット関口:「Solr基礎、応用1と2日間のトレーニング受講、お疲れ様でした。金子さんはCTCのクラウドイノベーションセンターに所属ということですが、どのような業務をされているのでしょうか。」
CTC金子:「私はクラウドイノベーションセンターの中のクラウド技術開発第2課に所属しています。その中でAgilemix(アジャイルミックス)と呼ばれるサービスを担当しています。このサービスでは、お客さまとともにHACKATHON(ハッカソン;ソフトウェア開発者らが一カ所に集い集中的にソフトウェア開発を行うイベント)を通じてアイディア創出を行い、弊社が持つクラウドやアジャイル開発ノウハウを駆使して、その後のアプリ開発・継続的改善までをトータルで提供します。私はその中でiPhoneアプリやWebアプリの開発を行っています。」
関口:「大手インテグレーターのCTCさんの中でそのようなことをやっているとは知りませんでした。金子さんは新卒入社で6年目とのことですが、最初から今の部署だったのでしょうか。」
金子:「いいえ。最初はデータセンターでネットワークシステムの運用を2年間行っていました。その後OpenStack関連の開発プロジェクトを3年間経験し、今の部署に移りました。」

IBM Watson との関わり

関口:「AgilemixとSolrはどのように関連するのでしょうか。」
金子:「現在社内でチャットボット開発を進めており、そのバックエンドでIBM Watson(ワトソン)を使っています。また、最近はお客さまからチャットボット開発のお問い合わせをいただくことも増えており、これからビジネスとして成長していくのではと考えています。」
関口:「なるほど。WatsonのRetrieve and Rank サービスではSolrを使っているので、今回トレーニングコースを受講していただいたわけですね。Watsonの使い勝手はいかがでしょうか。」
金子:「WatsonのRetrieve and Rank に関しては、Solrのことが全く書かれておらず、GUIもありません。昨日の基礎コースでAnalysis画面を見て感動しましたが、残念ながら Watsonではこれが使えません。」
関口:「Analysis画面が使えないのは苦しいですね。でもsolrconfig.xmlにFieldAnalysisRequestHandlerが設定してあれば、GUIではないですが文章の解析結果が見られますよ。」

FieldAnalysisRequestHandler

金子(WebブラウザからWatsonのFieldAnalysisRequestHandlerを呼び出す)「おお、解析結果が返ってきました。GUIではないですが、これで進められそうです。」

IMG_0803

関口:「よかったです。」
金子:「日本IBMのこみねさんという方が公開してくれているWatson関連の文書が唯一のよりどころですが、情報がもっと欲しいところです。以下は私が普段参照している情報の一部ですがご紹介します。 」

Watson Training 20151127 – R&R Exercisse 20151126.pdf
Watson Training 20151127 – R&R Exercisse – LabFiles 20151120.zip
Watson API トレーニング

関口:「Watson の Retrieve and Rank 以外の機能は何か使っていますか。」
金子:「NLC (Natural Language Classifier;自然言語分類)を使っています。使用例としては、FAQの検索システムで、Questionに対するAnswerの教師データを学習させてモデルを作成しておくと、Questionを投げたときに適切なAnswerを返すようなシステムが構築できます。NLCは使いやすいモジュールだと思っています。」

将来やりたいこと

関口:「金子さんはAgilemixサービスを通じて、お客様とともにビジネスを創出していくというクリエイティブな作業を行えているということで、業務を楽しんでいらっしゃる様子が伝わってきます。将来は何をしていきたいですか。」
金子:「今回Solrのトレーニングコースを受講できて、Solrについて視野が広がり知識を深めることができました。Watsonはブラックボックスではあるのですが、もっと中でどのようなプログラムが動いているか理解を進めて自分でモデルを作れるようになりたいという気持ちが高まってきました。Solrを深く知ることでNLPにも興味が湧きましたし、将来は検索エンジン自体にも手が入れられるようになりたいですね。」
関口:「本日はトレーニング受講後でお疲れのところ、面白いお話を聞かせていただき大変ありがとうございました。」

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